2022.10.31
【調査レポート】キャリア満足度・期待値に関する調査
- #調査レポート
個人のキャリア満足度やキャリアの将来への期待値が、どのような要因に影響を受けるのか分析するため、社会人を対象にした調査を実施した。キャリア満足やキャリア期待値は、本人の仕事への考え方やモチベーション、職場環境、収入などに影響すると考えられるため、仕事価値観、職場環境、動機付け要因・衛生要因、収入を調査した。
≪サマリー≫
本調査では、キャリア満足度・期待値と5つの変数の関係性を分析した結果、以下内容がわかった。
1.仕事価値観※1
仕事価値観を20代から10歳区切りの年代別で分析したところ、インナーコーリング仕事観を持つことは全世代でキャリア満足度にプラスに影響することがわかった。キャリア期待値に対しては、キャリア仕事観(スキルアップのために働く)とインナーコーリング仕事観が全世代においてプラスに影響することが確認された。
※1 エン人材教育財団では、仕事のとらえ方(価値観)を以下3つに分類し、定義している。
ジョブ仕事観・・・・・・・・・自分の生活の糧のため=お金のため
キャリア仕事観・・・・・・・・自分の能力向上のため=スキルアップのため
インナーコーリング仕事観・・・人や社会の役に立ち、その結果として自分が人として成長するため
2.仕事への注力度
仕事への注力度が高いほど、キャリア満足度・キャリア期待値は高い結果になることが示された。
3. 会社の風土
会社の風土を働きやすさと働きがいの観点で調査したところ、キャリア満足度・キャリア期待値共に、働きやすさよりも働きがいが高い方が、満足度が高かった。
4.社会人1年目の最初の上司
1年目の上司の要望度の高さが、キャリア満足度・キャリア期待値の高さに影響することが確認できた。
5.職場環境(CareerSelectAbility®※2の4つの環境※3)
「CareerSelectAbilityの4つの環境」を20代から10歳区切りの年代別で調査したところ、どの年代でもキャリア満足度・期待値にプラスに働くことが明らかとなった。また、念だ別で分析した結果、全ての年代で環境4「本業の商品・サービスで自社独自の主観正義性を実感できる」がキャリア満足度・期待値共に影響していることがわかった。
※2 キャリア自己選択力®。どんな業界・組織でも、多くの職種でも通用し、活躍できる力のこと。
※3 エン人材教育財団では、CareerSelectAbilityの身につく環境として以下4つを定義している。
環境1:社内外の競争が激しく、成長基調で活気がある
環境2:20代からチャレンジングで困難な非定型業務を求められる
環境3:性別、国籍、学歴、在籍年数に関わらず、正当に評価される実力主義
環境4:本業の商品・サービスで自社独自の主観正義性※4を実感できる
※4 「○○という課題を解決したい/△△な業界・世の中にしたい」 という、顧客・業界・社会課題に対する自社ならではの思いや考え方
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本調査を引用いただく際は、出所として「一般財団法人エン人材教育財団」と記載してください。