2023.01.26

キャリア形成において重要な『3つの考え方』とは?

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これからのキャリアプランを考えるにあたって『どんな環境に置かれても主体的にキャリアを活躍できる⼒』を身につけることが大事ですが、その根本となるのは「考え方」です。これからの時代においてAIによって代替されない存在になるうえで非常に重要なものです。(考え方の詳細については『どこでも通用する力“CSA”』の高め方とは?①~考え方・能力編~』にて紹介しております。)


英オックスフォード大学のAI研究者であるマイケル・A・オズボーン准教授らによって2013年に発表された論文「雇用の未来」。従来の仕事のうち50%がAIに代替される。こう述べると同時に、AIに置き換わりにくい仕事のキーワードとして「創造的知性」と「社会的知性」の2つを挙げています。前者はオリジナリティ・芸術性。後者は他者への気遣いや交渉、説得などに関わるものです。


創造的知性」を支えるものとは何か。私たちは「心を広める(多様受容性・周辺変革性)」の実践だと考えています。多様な文化・思想・学説・理論などを積極的に受容・活用しながら、周囲に改善の提案を次々と行なっていく。こうした考え方を身につけ、実践することが「創造的知性」の強化に繋がります。


社会的知性」に関しては、「心を高める(自己変革性・主観正義性)」に強く関連します。世の中を良くしたいという自分なりの主義主張を持ち、他者の幸せや社会の利益を優先して行動する。多くの他者からなる「社会」と関わるうえで欠かせない考え方です。


特に「正義観」などはAIが持つことが難しいものの一つだと考えられます。もう一つ、人間がAI以上の成果を出していくために必要だと考えているのが「心的耐久性」。メンタルタフネスや持続的集中力を指します。


これらは、オズボーン氏らは挙げていません。創造的知性や社会的知性といった人間ならではの強みを発揮するうえで、不安に負けてしまったり、集中力や意欲が続かない、といったことは大きな障害です。現状に満足することなく、高い目標を掲げ、努力を惜しまない。「心を強める」を実践して心的耐久性を高めることが、安定的な高パフォーマンスの実現を支えると考えられます。